劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレのBlu-rayを観た。

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やっと見れました。マクロスΔ激情のワルキューレ。
テレビ版の総集編といった感じでしたがよくまとめたなと思います。面白かった。
一番印象に残ったのは「チェンジ!!!!!」かな、やっぱり。
フルCGで作られたライブ映像は圧巻でした。もっと見ていたかった。
物語の流れはテレビ版と前後する点などもありましたが、この歌をここで使うのかぁ〜となるほどと思ってみたり、うまいなぁと思ってみたりで面白かったです。
あと、マクロス特有の3要素ですが三角関係はもはや捨てられたと思ったほうがよいですね。
テレビ版では三角関係の描写だった部分がそうでない演出になっていたりしてこれはもうあえて三角関係を捨てたんだなと思いました。
そのかわりサブタイトルどおり「ワルキューレ」をメインに据えた展開になっていて見てて割り切れた感は個人的にありました。でも、「ワルキューレ」なんだけど「メッサー」や「ハヤテとフレイア」という向きもあって物語としてどうなのかなとも思ったり・・・。
三角関係がない点でマクロスではないという指摘もあるでしょうが、まぁ仕方ないかなと思ったりもします。
今回あえてその点を避けたのはワルキューレを際立たせたいという思いがあったからかなと。これは賛否ありそうですが、まぁ面白かったのでいいんじゃないでしょうか・・・。と私は思います。

劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレのBlu-rayを観た感想


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それでは最初からざっと見ていきます。ほとんどあらすじです(笑)
冒頭はフレイアが雪の中を歩いているシーン。「飛べば飛べる」というセリフはTV版同様、ラストで活きてくるセリフですね。
密航という形はテレビ版と同じでしたが、ハヤテが助けるのではなく、フレイアの歌で助けられるという展開。ハヤテとフレイアの関係はテレビ版では悪態をつく、喧嘩するほど仲がよい的な関係でしたが劇場版ではお互い一歩引いた感じで少し大人になった感がありました。
また、ハヤテとミラージュの関係はバディといった感じで完全に仲間という関係でそれ以上でもそれ以下でもなさそう。
TV版での三角関係は劇場版ではフレイアとハヤテの一対一の恋愛関係といった形に変わっていましたね。
テレビ版で三角関係を形成していたキャラの設定を微妙に変えて短い時間の中でうまくまとめたのかなとも思います。
だいたい、テレビ版でも微妙だった三角関係を二時間の尺に収めようとは制作側も思わなかったのかなと・・・(笑)
フレイアとハヤテ一対一の関係に絞ったことで物語がスムーズにいくよう設定したのではないかと思いました。
とにかくこの物語は「スムーズ」、言い方を変えれば「駆け足」で物語が展開していきますよね。
いろんな設定が蔑ろにされたりしてましたが、それが見易さに転換されているように感じました。
初見の方にはどうも分かりづらい点も多々ありそうですが、「飛べば飛べる」ではないけど「見れば見れる」的な見易さもあることは確かかと。設定等を考えてしまうとかなり話の薄い展開に気づいてしまいそうですが、初見の方にはTV版も含めて視聴することをおすすめしますね。

ヴァールシンドローム。
劇場版でもTV版同様の効果をだしていましたが、テレビ版見てない人はちょっと何が起こっているのかわからないかもしれない。
全体的に話が急ぎ足で進行していくのでやはりテレビ版を見ておくことは必須条件かと思います。
話の順序や設定なんかが微妙に異なる劇場版ですが一応私は「総集編」と思って見ていたし、見終わったあともその思いは変わりません。
二時間という限られた時間の中ではテレビ版26話で語られたことを全部詰め込むのは不可能ですからやはりテレビ版を見ておいたほうが良いと思います。

フレイアに続きワルキューレとΔ小隊のの紹介。
いきなりオーディションシーンから始まりました。結局合格者はなしで終わり。
この辺もかなり駆け足ですが、ワルキューレがどんなものかは後のライブで明らかになるのでこの辺は初見でもわかりやすく良かったと思います。

ヴァールとワルキューレ、Δ小隊。
始まり5分で戦闘とライブが開始。ハヤテ、ミラージュは「爆弾コンビ」といういつも無茶な行動をしている人物であることが隊長の発言から分かります。ミラージュも含めてという点ではこの辺はテレビ版と大きく異なる点ですね。
ミラージュはテレビ版の少し奥手な感じからやや強気なキャラに変わっている感じ。ハヤテのことを「ひよっこ」と呼んでいるあたりマクロスだなと感じます。

ワルキューレはとまらない。
ライブが早々に始まります。楽曲は「ワルキューレはとまらないwithout フレイア」。
シングルで発売の頃不思議でしたがフレイアがワルキューレ加入前だから「without フレイア」だったんですね。
歌にのせて戦闘。ハヤテとミラージュがいい感じに連携してるシーンがあったりとなかなか見応えがありました。
さらにメッサーと白騎士の対決が初っ端から派手に開始されますが、ワルキューレの危機にハヤテではなくメッサーが助けに来るあたりかなりの主役感が漂いますね。

ハヤテとフレイアの出会い。
テレビ版とは逆でフレイアの歌でハヤテが助けられるという展開。
この部分のハヤテを見るとテレビ版の無鉄砲な彼とは異なり、かなり人間のできたキャラになっているように感じます。
普通といえば普通なんだけど、ハヤテにしては特徴がなくなったというか性格が薄まった感じもします。全体的にTV版よりおとなしめなキャラになったなという印象も。

ワルキューレに入るフレイア。
この辺もあっという間ですね。
これといった結果を出していないけど、知らないうちにワルキューレに加入している感じ。トレーニングシーンがあるものの時間がないためこの辺は一気に進めたのでしょう。

僕らの戦場。
全然結果を出せないフレイア。
「僕らの戦場」はTV版のような使われ方が良かった。
ハヤテとフレイアが共鳴するようなシーンでつかわれていたらなぁと・・・。個人的に好きな曲なので。
使い方がちょっともったいなかったかなと思いました。

バルキリーでデート。
マクロスではお馴染みのシーンかと。
「ルンがピカッと光ったら」・・・先程の「僕らの戦場」のシーンが残念でしたが、「ルンピカ」ではハヤテのインメルマンダンスがかなり長い尺で見られてかっこよかった。しかもハヤテも少し歌ってるし。このハヤテの歌が後に活きてくるのも面白い展開でしたね。
二人の関係性もより深まっていく描写。ホント恋愛に関してはハヤテとフレイアが中心でしたね。
ミラージュも出てはきますが「嫉妬」みたいな感情はもっていないようでした。

ぶれないメッサー。
テレビ版から一貫してぶれてないキャラ設定。
厳しいメッサーだからこそ後の写真などで感動が得られるんでしょうね。
メッサーの見せ場がすごすぎて主役を食ってる感もありましたし、最後の最後もメッサーを送る感じのエンディングでこの物語はメッサーの物語かと錯覚する面もありますよね。
お話としては「ワルキューレ」中心ではあるもののメッサーの戦闘や死が衝撃的すぎて物語の中心に来てしまっている感がありました。
TV版でも「メッサーの死」は見せ場でしたし、避けられないシーン。劇場版ではさらにパワーアップしたシーンになってしまってインパクトがありすぎました。

初期のワルキューレと現在のワルキューレ。
フレイアの歓迎会を兼ねた温泉シーン。サブタイトルが「激情のワルキューレ」だけあってワルキューレの描き方は丁寧。
初期のメンバーとかもしっかり出てくるし結構時間をかけて描かれていました。
この辺がワルキューレ中心のお話だなぁという印象を持つ部分です。
涙目爆発音。
初期のワルキューレが軌道に乗ってきた頃を再現。
始まって約30分ですが、なんか絶えず歌が流れていますよね。
やっぱりこの映画はサブタイトルどおりワルキューレ中心の映画という印象。ワルキューレのPVかと錯覚するほど歌盛りだくさんです。
美雲の加入シーンでは「GIRAFFE BLUES」。ホント、歌が途切れず流れている映画ですね。
でもまぁ、歌がかなり効果的に使われていて見ている分には退屈はしない。むしろより惹きつけられる感じで飽きない。
歌が絶えず流れているおかげでスピード感なんかも生まれて細かい設定等へのこだわりはなくなりスピードについていくという見方をこちら側が強いられる感覚になっているように思えます。

フレイアのデビューライブ&新曲「チェンジ!!!!!」。
個人的にはこのライブ映像が今作では一番のお気に入りシーンです。スゴイ。
マクロスFのシェリルの「ユニバーサル・バニー」のライブシーンも圧巻でしたが、「チェンジ!!!!!」はその上をいく完成度ではないでしょうか?
映画館の大画面でみたらさぞすごかったんだろうなと。
今回はキャラクターも全部フルCGで作られたようですが、違和感なく見れました。すごかったし、このシーンもっと見ていたかったです。
このシーンは1曲フルで描いて欲しかったなと。。。
途中で空気読まない空中騎士団が登場して台無しです(笑)
とにかくこのシーンはとても印象に残りました。ホント、もっと見ていたかった。

空中騎士団登場。
一応、ハインツの歌でヴァールが発生しますが、テレビ版にもまして影の薄いハインツ。
グラミアはすでに死んでいて艦長との対決は無しなのが残念ですが変わりの見せ場もちゃんとありで良かったです。
全体としてウィンダミア側の描写が薄かったですよね。
なんで戦っているのか初見の方には分かりづらい部分かなと。

いけないボーダーライン。
テレビ版では第01話でのシーンをここに持って来たかぁ〜といい意味で驚き。
なんでワルキューレに入れたかわからないフレイアが実力をここで発揮する展開。物語としてうまくつなげたなぁと。
初見の方にはワルキューレとΔ小隊がやっていることがここでようやく理解できた頃かなと思います。
それにしてもここまでTV版のシーンを入れ替えてうまく繋げていますよね。
TV版とどうしも比較してしまいますが、こっちの構成ほうが断然見やすかったです。
まぁ、もちろん2時間という短い時間の中で再構築なので足りない部分はありましたがシーンの入れ替えと歌のスピード感ですんなりと見れる映画になっているのではないかなと個人的には思います。

宣戦布告。
ドラケンIIIが変形し、ウィンダミアが新統合政府に宣戦布告。
ドラケンの変形シーンとバックで流れる音楽が胸熱です。このシーンはTV版同様結構好き。
なんで宣戦布告したのかはかなり疑問が残ります。テレビ版ではバックグラウンドがあってわかりやすかったけど劇場版だけ見るとなぜ宣戦布告?と思ってしまいますね。
ロイドとキースの会話でその真相みたいなものが説明されますがちょっと薄いかなと思ってしまいます。この辺も時間の問題で仕方ないところかなとも思いますが。

フレイアスパイ説からのバースデイパーティー。
フレイアのバースデーパーティー、劇場版ではスルーされるかなと思ってましたが、このシーンあってよかった。
少し前のシーンのウィンダミア陣営のシーンでウィンダミア人は寿命が短いという描写がここでさらにフレイアの15歳の誕生日で人生の折返し点という設定が語られます。ウィンダミア人は寿命が短いというのは結構大事な設定だと思っていたのでこの辺がしっかり描かれていて良かったし、バースデーパーティーがここまで描かれるうとは思っていなかったので嬉しい展開です。
フレイアの過去や歌うきっかけなんかも語られてより話がわかりやすくなったのではないかと思います。
ただラストではフレイアの寿命とか関係なく終わる点がなんだかあっさりしてるなぁという印象。
手に結晶ができても寿命が近づいているという感覚は見ていてなかったです。単なる演出でしかなかった気がします。やはり時間がないから仕方ないのかな・・・。
ラグナに降る雪。ハヤテがフレイアのために降らせた雪。ここで「God Bless You」。ハヤテ風に言えばこのシーン「いい感じだ!」です。
TV版でもよいシーンでしたが、劇場版ではミラージュは涙を流さない。三角関係は劇場版にはないと悟ったシーンでした。
そんなフレイアとハヤテの熱いシーンの中、メッサーがカナメに告白ではないけど重大な報告をします。物語でのメッサーとカナメの関係が深まるシーンでしたし、フレイアとハヤテからのカナメとメッサーの流れはいい意味で時間のない劇場版的な流れかなと思いました。
飛べなくなった死神とカナメ。こんなシーンが後の神展開へとつながっていくんですね。

恋! ハレイション THE WARとHear The Universeからの破滅の純情。
この時点で物語開始から約1時間経過しましたがホント歌・歌・歌のオンパレードですね。
ボーグの「おのれ、ワルキューレ」。マクとまのKENNさんを思い出させます。もはや笑いすらこみ上げてくる(笑)
遺跡での美雲とハインツの歌合戦。
美雲とフレイアが倒れ、星の歌い手なんかが明らかになってきて物語の本筋が動いてきたなといった感じですが、ここから影の主役が大活躍。

AXIA〜ダイスキでダイキライ〜。
テレビ版同様、メッサーとカナメさんのターン。
テレビ版でのメッサーの最期とは違って白騎士のレーザーをよけ、バトロイドでの戦闘に発展。
Δではファイターでの戦闘ばかりだったのでバトロイドでの戦闘がありここは見応えがありましたね。
さらに白騎士を撃退してこの一対一の戦闘では勝ったにもかかわらず壮絶なラストが。それが悲しすぎます。
ヴァールで内蔵がズタズタになって降りてくるメッサー。こういう展開は予想していなかった。
白騎士との壮絶な死闘を終え、最期はカナメさんの腕の中で。
カナメさんの叫びが印象的。
この辺のシーンが「チェンジ!!!!!」に次ぐ私のお気に入りのシーンです。
それにしてもホントうまいことまとめたなと思います。
テレビ版でハヤテが白騎士キースを撃退した時は実力的に無理があったよなと思っていたのでここの展開はメッサーで妥当かなと。
また、白騎士のレーザーでメッサーが死ななかった点は遺恨を残さずのちに共闘できるいい材料にもなったのではないかなと思いました。

囚われのワルキューレ
この辺はテレビ版とは全く異なるストーリー展開ですね。
ワルキューレは裏切り者扱いされるのもTV版とは違う展開。
ロイドとワルキューレの間で「歌は兵器」じゃないという問答が繰り広げられますが結局歌はなんだったのか・・・?

オペレーションラグナログ。
マクロスエリシオンと同形態のマクロスが2機登場で戦闘を盛り上げます。
宇宙戦でVF-31のアーマードも登場。やはり火力が違いましたね。
パッケージのイラストで見るともうなんだか単なる塊にしか見えなかったアーマードですが、動いている絵を見ると結構スマートな印象を受けました。アーマードパーツの色が白というのもあるのかなぁ。
目でロックオンしながら全弾発射するシーンは過去のマクロスのシーンを彷彿とさせますね。

ハヤテとミラージュ。
逃げていたところにちょうどよくメッサー機とドラケンが。ミラージュのドラケンがパーソナルカラーの赤に変わる点が新鮮で良かったですよね。
また、メッサー機のコクピットにあった写真でメッサーの人柄が偲ばれてグッとくる描写でした。
あの厳しさの裏にはやさしさが!?みたいな感じで死んだあとメッサーの株が上がりっぱなしです。

ルーチェット・アルカーン〜星の歌〜。
星の歌い手、美雲を得たロイドが真の目的を発動。
見てたらなんだかTV版マクロスFのグレイスのように思えてきました。
グレイスはランカを使って、ロイドは美雲を使って銀河を支配しようとしている点では似ている描写ですよね。
また、美雲がホログラムかなんかで大型化して敵に認識されている点もマクロスFのシーンと似ていたなぁと思います。

一度だけの恋なら。
なんだかんだで独房から脱出できたワルキューレ。
ドラケンIIIのミラージュ機とハヤテが乗るメッサー機。背中合わせで戦うシーンはマクロスFのラストでアルト機とブレラ機がしていた戦い方と似ていて面白い描写。
そして、バトロイドで戦っている点も良かったですね。
ドラケンIIIのミラージュ機はソードを使って戦ってましたもんね。
テレビ版と比べて戦闘はよく練られた戦いになっていて見ていて爽快感が伴います。

「飛べば飛べる」。
ロイドの暴走で敵味方関係なくほぼ壊滅状態に近い状況の中、フレイアの「飛べば飛べる」という物語冒頭でもあったセリフが発動。
TV版では「一度だけの恋なら」でしが劇場版では新曲の「ワルキューレは裏切らない」。
歌と戦闘が絡み合いマクロスだなぁといった感じ。
そして、ロイドの暴走を阻止すべく空中騎士団のキースが「これより我らはワルキューレを援護する」
ここは胸熱のシーンですね。過去のマクロスシリーズのシーンが思い起こされるシーン。
マクロスFではブレラがアルトに「貴様を援護する」というシーンがありましたね。
戦闘の末、白騎士がロイドを止めて共に爆死。
この二人の関係はちょこちょこ描かれていてこうなった点は納得できる展開で良かったんじゃないかなと思います。

Absolute 5。
ワルキューレの絆を歌った楽曲。
ライブのラストがこの曲というのはちょっと意外でしたがワルキューレの絆をストレートに歌い上げた楽曲がラストの展開にしっくりときたなと思います。
「一人でもかけたら〜♪」5人でワルキューレという絆がラストに良い効果をだしてくれたなと思います。
マクロスFのイツワリノウタヒメのラストでは「一人ぼっちじゃないってわかったから」というシェリルの言葉があったり、愛・おぼえていますかの歌詞には「もう一人ぼっちじゃない」というのがあるようにマクロスにはだれかとつながるという流れが脈々と作品ごとに現れているように思います。

GIRAFFE BLUES。〜ラスト、総評
最後はメッサーを偲んで「クラゲ送り」という儀式。
ここがラストって意外でしたがキレイな終わり方でしたね。
「夢は君が一人描くんじゃなく見えない風が届けてくれる」
この歌詞も仲間を意識したものになっていますね。
マクロスFのアルトが言った「人は一人じゃ飛べない、飛んじゃいけない」となんとなく似たニュアンスかなとふと思いました。
TV版では中盤のお話をあえてラストに持ってきた点はやはり影の主役メッサーのためですね。
一応主役はハヤテとフレイアかなとは思いますがワルキューレもメインでさらにメッサーもいて・・・。
幅のあるお話だったと思います。
終わってみると、「ハヤテとフレイア」「ワルキューレ」「メッサー」の三本柱が物語を紡いでいたのかなと思いました。
三角関係ではないけど、このトライアングルが物語をマクロスたらしめたのではないかなと思います。
全体として話はテンポよく進み、飽きさせる部分が皆無でした。
これは歌を多用したのが奏功したのではないかと思います。ホント絶えず歌が流れていた印象が強いです。上でも触れましたがまるでワルキューレのPVのようにも思えました。
物語自体は時間が短いためかちょっと分かりづらい部分もありましたが、理解しなくても見れるテンポの良い映画。もちろんTV版を見た上で見るのがベストかとは思いますが、理解しがたい部分があってもなんとなく見れてしまう流れだったと思います。
TV版の後半のダラダラ感があった部分を削ぎ落とし、メッサーの死んだ中盤から一気にラストへもっていった点は英断だったと思います。
物語の組み立ては非常に巧みでTV版のシーンが前後していましたが、違和感なくキレイにまとまっていました。
2時間という時間の犠牲になった各種設定もありますが、歌を多用することでテンポよくストーリーが進んでいきました。
ただ惜しむらくは、三角関係。
TV版でもグダグダだった三角関係を劇場版の2時間という枠の中に入れること自体無理があったのではないでしょうか?
三角関係をあえて捨てることで物語がキレイにまとまったという見方もできるのではないでしょうか?
マクロスの三要素のひとつ、三角関係。
これをあえて入れなかったのはマクロスが変わりつつある時期なのかなと思ったりもします。
35年もやってれば変わってくるのも当然かとも思いますが、その変わるきっかけとなったのは「ワルキューレ」の存在かと思います。
アニメのなかでも現実世界のなかでも活躍するワルキューレ。マクロスの根幹すら変えてしまうほどのパワーやエネルギーを秘めたグループになっているのではないでしょうか?
ワルキューレはとまらない。
今後ライブもあるしもしかしたらマクロスΔの続編もあるかもしれません。
ワルキューレの勢いはまだまだ続きそうですね。
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コメント

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samada>名も無きパイロット。さん

名も無きパイロット。さん、こんばんは。。。

2月から待ち望んでやっと見ることができました。ありがとうございます。
まだ数回しか観ていないのでこれからの視聴でまた違った見方ができるかもしれません。
まぁ、これは初見での感想ということでご容赦ください。

全体的に振り返ってみるとやはり「歌」が印象的に使われていましたね。
「チェンジ!!!!!」では演出に度肝を抜かれ、「Absolute 5」ではワルキューレの絆を感じ・・・などなど歌が多数流されましたがそれぞれに思い入れのある状況と重なり、歌の多用は物語の進行上、功を奏した形となりましたね。
圧倒的な量の「歌」が物語をテンポよく運んでくれてとても見やすく、設定の取りこぼしなども気にならない感じでした。むしろ見易くなっていてよかった気すらします。
「僕らの戦場」は少々残念な使われ方でしたがまぁ、流れただけましかなと・・・。
これに関してはTV版の方が良かったですよね。

劇場版はある意味「振り切れた」感じのする作品でした。
26話を2時間にまとめるという荒技をやってのけた感じがします。
TV版とストーリーが前後する場面も多々ありうまい繋げ方だったなと率直に思います。
今後のマクロスはTV版とかではなくより短い劇場版やOVAなどで展開したほうが良いのでは?と思ったり(笑)
観終えた上で私の中ではTV版のもやもやが払拭された感じがしています。
細かい設定が犠牲になっていますが、そういったものが無いぶん気軽に見れる映画に仕上がっている点、とても評価できるのではないでしょうか?
どのチャプターから観ても面白いし、通してみてもテンポが良いのでさらっと観れてしまう点、とても大事だと思います。
あっと言う間の2時間。詰め込まれているだけあって見応えありました。

視聴を重ねていくとまだまだ感じられることが多いかとは思いますが現時点ではこの程度の感想です。
まぁ、あらすじっぽい感じでしたけど、最後まで読んでいただきありがとうございました。

さぁ、次は2018年の新マクロスですね。
歌姫オーディションが無いという点では続編が濃厚かもしれませんが・・・どうなることやらこれからのマクロス。
次もまた盛り上がって欲しいものです。。。

こんばんは。

samadaさん、先ずはΔの劇場版ご視聴おめでとうございます!
やっと見ることができましたね(^^)

あますことなく書き綴られた感想を読ませていただいて、劇場版公開当時の熱さを思い出しました。
あれからまだ半年程しか経っていないのに、何だかずっと昔の事のようにも感じます。

さて、samadaさんが言うとおり、Δ劇場版は本当に歌がゼントラ盛り(笑)
河森監督がどこかで仰っていましたが、歴代マクロス劇場版の中でも断トツに歌の流れている時間が長いそうです。
その中でも、やはり「チェンジ!!!!!」は凄かったですよね。
最初はCGで描かれたキャラクターに多少なりとも違和感を感じましたが、独特の浮遊感や歌と映像の力で、僕の心の中に確かな爪痕を残しています。
今回の劇場版はワルキューレ中心だったので「三角関係」は薄かったですが、それでも十分に楽しめる「歌」の力、圧倒的でした。
ただ「僕らの戦場」の取り扱いについては、samadaさんと全く同意で少々残念でしたけどね(^^;)
TV版の3話「疾風ドッグファイト」でのハヤテ-フレイアの共鳴とハヤテ-ミラージュの戦闘、僕的にはΔのベストシーンです。

とにかく、26話のTV版を再構築して2時間にまとめたストーリー、テンポが良くて素晴らしかったと思います。
そして、ワルキューレの存在、パワー、エネルギー。
Δを含めて、まだまだ先がある事を予感させてくれます。
総じてsamadaさんの感想は僕の感じた事に近く、想いを分かち合えた気がしてとても嬉しかったです。

読み応えのある素晴らしい感想、楽しませていただきました。
ありがとうございます(^^)w

samada>miurさん

miurさん、こんばんは。。。
コメントありがとうございます。

> 今回の三角関係は、ワルキューレと、Δ小隊と、空中騎士団、から成り立つ三角ですよ。
そう見るとしっくりきそうですが、個人的にはどうもそう見えなかったもので・・・。
特に空中騎士団が薄いですよね。

> Δのテーマは、チーム・仲間です。
絆とも言いかえてもいい感じですね。
確かにワルキューレ、Δ小隊は結構絆が深かった気がしますが、空中騎士団はやはり薄かったきがします。
こちらは空中騎士団というよりロイドとキースの絆ですかね。

No title

今回の三角関係は、
ワルキューレと、Δ小隊と、空中騎士団、
から成り立つ三角ですよ。

Δのテーマは、チーム・仲間です。
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