マクロスF 第23話 「トゥルー・ビギン」
マクロスF 第23話 「トゥルー・ビギン」

それぞれの想い
第23話 「トゥルー・ビギン」
マクロスF 第23話 「トゥルー・ビギン」
トライアングラーに終止符だった「トゥルー・ビギン」
シェリルの
分かっていたことよ・・・でも、今だけ。もうすこしだけ・・・
ってセリフがせつなすぎた。
分かっていなかったのは私だけなのかも知れませんが、アルトの気持ちはずっとランカにあったってことをずっとシェリルは知っていたんですね。シェリルはずっとシェリルらしさを求められてきたけど、今回のシェリルが本当のシェリルなんだなと思いました。不治の病で自分の命の長さを知っているシェリルが、アルトにだけは病気のことを知られたくないと思ったのは、こういうわけだったのかとやっと納得しました。最終的に、アルトの同情が自分をもっと傷つけるとはじめから分かっていたからだったんですね。
最後まで見てから、アルトの手料理のシーンのシェリルを考えるともっとせつなくなりますね。正直なところ、このブログでは、ランカのアルトへの気持ちについては初期の頃から書いてきたつもりですが、シェリルのアルトへの気持ちを追うことって少なかった気がします。その代わりシェリルには強さを求めすぎたのかなぁと。ガリア4以来、ランカとシェリルの立場が逆転し、いつか復活、「私の歌をきけぇ!」をまた言ってくれるに違いないと望んでいましたが、私はシェリルのうわべしか見ていなかった気がします。そんなうわべの強さだけをシェリルにもとめ、肝心の彼女の本心にまったく気付けなかったのは非常に残念。彼女だって10代の少女。死を目前にしているという状況だけでもつらいのに、ホントに好きな人間の本心にも気付いていたなんて・・・。あまりにもつらい人生ですね。最後にアルトと一緒に過ごせたことが同情と分かっていても救いかな?一人で生きるよりきっと良かったはずでは?同情と分かってつらいとしても、一緒にいられることが彼女にとって救いだったのかなぁと思います。もう、なんと言っていいか、なにを書いているかも分かりませんが、シェリルは私が思った以上につらかったのだなぁと改めて思いました。
で、今回の第23話で確実に他のブログで話題になるのが、アルトの決断の是非でしょ?
何だ、それ?みたいな(笑)ずっとランカを守りたいと思っていたってなんだよ!みたいな(笑)
まぁ、そういわれればそれまでで、仕方ない気がしますが、前回シェリルを選らんだときの議論と同じように彼がそう思ったんだから、ずっとそう思っていたんだから仕方ないのでは?と思います。もう、理屈じゃないでしょ。彼がそう思ったんだから。
前回からの彼の心変わり(シェリルと見せかけて、ランカ)にご立腹の方もおられると思いますが、前回のあの状況で、「オレはランカが好きだから、お前の傍にはいられない」なんて言えないでしょ、普通。それに一応、前回は決定的な言葉とかはアルトからもシェリルからも言われてないし。まぁ、見る人によってはあれで決まりだ!って思ったでしょうが。私もそう思った(笑)まぁ、もう、三角関係のアルトの選択については言うことないです。彼がそう思ったのならそれでいいのでは?彼だって今回はいろんなことを考えスゴイ答えを出したんだから・・・。彼がずっとランカを選んでいたことや、三角関係がランカで終わりそうなことよりも、アルトがどんな思いで、決断したのか?ってのもきちんと考えてあげなくっちゃね。なんで、ランカなの?とかなんで、シェリルを捨てた?って議論はずっと残りそうですが、彼が二人を天秤にかけつつ、出した答え(第23話の時点で)を尊重すべきだと思います。これまでどおり、アルトが苦悩するプロセスはそれほど描かれず、突拍子もなく、「ランカを殺す」という言葉とがでて、それを聞いていたシェリルからの「分かっていたこと・・・」って言葉でアルトがずっとランカを思っていたんだなぁというのが一気に明らかにされた感じでしたが、その言葉と、アルトがシェリルも思っているということを踏まえて、「ランカを殺す」っていう答えに辿り着いたってこともシェリル、ランカそれぞれのこと以上に考えるべきことでは?ないかと思いました。そして、後残り2話で彼がどれだけのことをできるかを考えたいというか、アルトには期待です。シェリル、ランカのことを含め、このマクロスFというすばらしいアニメを彼がどう終わらすのかに期待。シェリル、ランカに抱いていた期待をすべてこの主人公に込めてあと2話を見届けたいと私はおもってまーす。シェリル、ランカ、そして、視聴者を含め、みんなを救ってください!アルト!

冒頭では、ランシェとグレイスの言い争い。
ランシェもシェリルと同じ病気にかかっていたようですね。その病気に感染してから生まれたのがランカってことで、ランカは自分の体のなかで、バジュラと人間を共存させる特異体質になっていたってのがランカのお腹の謎だったようですね。だから、ランカの歌にはフォールド波が自然と含まれていたりで、バジュラがそれに反応してしまうってことなんでしょうか?
で、グレイスがいっていた、あれ。ランシェがそんな体になってまでかばうあれはバジュラの標本みたいなものでしたが、あれこそが、バジュラのクィーン?なんでしょうか?ランシェがグレイスに反発していたのは、バジュラを人類の発展の道具として使うのではなく、共存の道を模索してのことだったのでしょうか?いずれにしても、まだ謎は多いですね。ランカはバジュラにとって絶対な存在ではなさそうだし・・・。あい君まで、ランカに刃をむけてきたように見えましたが、ランカはバジュラに連れて行かれてどうなってしまうのか・・・。最終的にグレイスの目的ってのが何なのかってのが、まだよくは分かりませんね。インプラントネットワーク理論とバジュラのゼロタイムフォールド通信を結びつけて、銀河の支配というのが、グレイスとレオンが狙っていることなんでしょうかね?グレイスはさらにその上を行くあくどいことを考えているようにも思えますが・・・。そういえば、ランカがバジュラたちに連れ去られたのはガリア4のときと一緒。バジュラはランカを何らかのあのときはランカとバジュラの母艦が一体化したような感じを受けましたが、今回はあの星そのもの?と一体化しそうな・・・?あくまでテキトーなたわごとですが(笑)今回、レオンから告げられたバジュラの生態。バジュラは個体というよりすべての個体で一個体的な性質を持つ生き物らしいですね。個体間がネットワークで結ばれている点では非常に高度な生き物に見えました。バジュラのもつ高度なネットワークが、グレイスやレオンが狙っている(レオンがそれをどうやって手に入れようとしているのかは疑問ですが)要因でもありますが、情報がすべての個体に反映されるというすばらしい性質はバジュラとの共存へのひとつのキーになりそうです。ミンメイの歌がゼントラーディの心を癒したように、ランカorシェリルの歌がバジュラを一気におとなしくさせること、人類は敵ではないという認識を全個体に植えつけることだってできるってことでもありますね。まぁ、最後はそうなりそうな感じがします。
で、いまだに分からないのが、バジュラの行動。群れで動いているにしても、なんらかの明確な目的が必ずあるとおもうのですが、それがなんなのかまだ明かされないし、最後まで明かされないかもしれませんね。
マクロス25の脱走に加わらなかったアルトは軍で隊長。アルトは初期の頃に比べるとホント成長した気がします。見た目が(笑)内面の方は成長という観点ではもう見られない気がします。彼が鈍感で答えを先延ばしにしていたということからではなく、彼の抱える問題があまりにも大きくなりすぎたので。今回の彼の決断を聞いて、彼こそが、やっぱり、主人公だったんだなぁと感じさせられました。やっぱり最後はいいところを持っていきそうだし、そうしてもらわないと困るし。とにかく、彼に期待するしかないです、もう。
「隊長がシェリルと付き合ってるつーのはマジすか?」
さぁ、どうなんでしょう?ホントのところを知りたければ、マクロスF第23話「トゥルー・ビギン」を最後まで見ろ!もう、そういう議論はいいです。彼がどちらを選んだからどうだってのはもうここでは、言わない。受け入れよう、彼の決断を。何度も言ってるみたいですが、彼にもそれに至ったプロセスがあるわけで・・・安易に彼の決断を汚したくないですよね。

「こういうのずっと夢だったの」
私の夢はあなたが再び健康になって生き生きとした憎まれ口を叩くことです。
束の間の夢なんですかね(涙)
シェリルの笑顔がこんなに悲しく映るとは・・・。
前回、アルトは強がるシェリルに「もういい!もういいんだ、シェリル」といってましたが、オレがその言葉を今回言いたいくらいシェリルのはしゃぎっぷりはせつなく映りました。もっとも~っと弱さを見せてアルトに甘えろよ!とどうにかしてシェリルに伝えたかったですね。
「だって、悔しいじゃない、わたしだってその、女の子なんだし」
そうだったんですよね。シェリルだってまだ10代の女の子でした。マクロスF放映開始の時から、スターだった彼女。その認識は今でもあるから、また華々しく復活を!と願っていたのですが、彼女の強さにばかり注目していて、彼女本来の気持ちについてまったく言及してこなかったのがホント後悔ですね。ランカが比較的感情移入しやすいがんばりやさんキャラだったので、それと比べると彼女の気持ちはつかみづらかったのもあるのですが・・・。次第にアルトへの思いを行動に移してきた彼女でしたが、シェリルゆえにそのスターらしからぬ日常的な彼女の行動そのものばかりに気をとられ、彼女本来の気持ちの深いところまではそれほど考えませんでしたね。今回の最後の「分かっていたことよ・・・でも、今だけ。もうすこしだけ・・・」って言葉でそれを思い知らされました。
シェリルのホントの気持ちを知ってしまうと、これまでの彼女がどんなにつらかっただろうと改めて考えさせられました。希望の歌姫ともてはやされていたランカを死を言い渡された彼女はどういう目でみていたのか?もちろん劇中でもその描写はありましたが、アルトがランカのことを思っていると勘付いていたシェリルにとっては私が当時思っていた以上の衝撃だったのかなぁなんて思って泣けてきます。それなのに彼女は、前回もそうでしたが、ランカのこともいつも気にかけていたんだから(恋敵で気になるってのもありますが)なんて、いい女なのかと。

キャンドルと時計がシェリルを表しているようで・・・
そして、はしゃぎすぎなシェリル。見てられません。
「帰っちゃだめよ。ずっと傍にいなさい。」
シェリルの本心と見るべきか・・・。まぁ、確かに本心ではあると思いますが。
思ったんですが、彼らが普通に付き合ったなら(病気とかランカのこととかこんな状況なしで)シェリルってこんなにしおらしくならないだろうなと。彼女が本当につらい状況だからこそ、こんな弱音っていうか、ホントの気持ちが出るのかな?酔った勢いで(笑)なんか、アルトは酒じゃないとか言ってた気がしましたが・・・なんで酔っ払ってるの?
「急にはしゃいだり甘えたり。らしくないぜ。」
もーーー、鈍感!今更そんなセリフ言うなっつーの、アルト!
やっぱり、鈍感さは変わりません(笑)ここはなぜ、今、シェリルとこういう状況でここにいるのかをよく考えてほしかったが・・・っていうか、この状況でそんなこと考えるのがおかしいし、上のようなセリフを真顔で言うアルトがまずおかしいのですが(笑)一歩、いや、アルトの場合は3歩くらい進んで、シェリルの気持ちを考えて欲しいですがね。
でも、ここは、次に続く決断から読み取れるアルトの本当の気持ちと、シェリルへの過度の同情を避けるための精一杯の行動かな?

ランカがブレラの記憶を取り戻したとき・・・
予想どおりな展開でした。ただ、ブレラはまだ死んでいないような気がします。最後にランカをもう一度助けるような気がしますが・・・。
最初登場の頃はむかついたブレラでしたが、ここ何話かはホントいいヤツすぎて・・・。ランカの実の兄として報われない最期がくるだろうと予想してましたが、この予想も裏切ってほしかったと思うくらいブレラはいいヤツでした。最期にランカを妹と分かったことが唯一の救いでもあり、心残りでもありますね、彼にとっては。まぁ、多分、まだ最期じゃないはず!彼はランカの危機に命をかけて守るはず。それもまた悲しいですが・・・。
ランカもランカでつらい運命の上にさらに重い記憶を思い出してしまいましたね。
兄、ブレラのこと、第117調査船団のこと。こっちもこっちでつらすぎる。大好きなアルトに別れを告げ、バジュラをたった一人で引き受けようと旅立ったランカに、蘇ってきた記憶とバジュラに対して何もできない自分。はやく、ランカを救ってください、アルト、オズマ、ブレラ。
で、いよいよ始まるっぽいグレイスたちの計画。と、レオンの思惑。&S.M.Sがこれらをどう阻止するのか?そして、アルトは最終的にどういう行動をとるのか?
レオンが言っていた、バジュラはランカを足がかりに人類を滅亡させるつもり、ってのはなんだか胡散臭い気がしますね。ホントはランカはバジュラにとって別の役割みたいのがあるような感じがするのだが・・・。ビルラーも、キミには心置きなく働いてほしいから・・・なんてあやし過ぎるセリフ。
ひょっとすると、上で力説していた、アルトの決断はレオンとビルラーにそそのかされた結果生まれた決断ではあるまいな?とも思ってしまいます(笑)ですが、残り2話であの決断は嘘(レオン、ビルラーにそそのかされた結果の決断)だったってのはないですよね。「ランカを殺す」ってのはもちろん殺さないってことになるのは話の流れ的になんとなく分かると思いますが、彼らに偽りを吹き込まれて下した決断が間違いだったと気付くのは勘弁。ランカに対するレオンの情報が偽りでそれが引き金になって、あれほどの決断を今回の最後で持ってきたとなると、物語自体がちゃんちゃらおかしい感じがしないでもないですがね。まぁ、バジュラがランカをどうするのかは次回そして最終回へと明かされていくと思いますが。で、アルトは必ず、ランカを救うと思いますが。ついでにシェリルも。なんとかして!
シェリルが助かるのは、ランカと同じように、体のなかで、バジュラと共存すればいいんですよ。次回予告ではシェリルが歌うような感じで出てましたが、シェリルのフォールド波が増大していくにしたがって体のほうもバジュラと共存で、めでたしめでたし。。。な展開には・・・なりそうにありませんが、とにかくどんなことでもいいので、シェリルには助かって欲しい。悲劇のヒロインのまま死ぬのはあまりにも酷じゃないですか?

「やさしいのは罪よ。それが同情だってわかっていても甘えたくなるから」
アルトと過ごしたもののやっぱり、気付いてしまったんですね。
というか、もともと、アルトの気持ちには気付いていながらもやっぱり、寄り添ってしまったってのが、前回なんでしょうか?結局、シェリルははじめからこうなることを避けるためにアルトに病気のことを話さなかったのでしょうかね?話が自分の中で前後しすぎてわけ分かってませんし、上で書いたことと話の筋が違ってるかもしれませんが・・・。
「それが本当にあなたが望んだ道なのですか?」
で、矢三郎。こんなときまで出てくるとは!彼は以外に重要な役どころですね。
第11話「ミッシング・バースデー」のときも同じ三択だったような・・・。最後の最後までこの問題なんですね。マクロスFのトライアングラーってのは恋愛の三角関係ではなく、三つの選択肢どれを選ぶか?本当の選択はどれか?ってことのような気もしてきた。それにしても、ひっぱりますね。まさか、ここで矢三郎がでてくるとは。でも、彼がアルトにまた決断させることを促したのは間違いないですし、彼の言うことは視聴者も気になっていたところかと。
「なりゆきで戦っているとしか見えない」
「敵がいてもいなくても、パイロットになったのですか?」
なりゆきってのはマクロスFを見てきた人なら誰もが思うことでしょう、きっと。
そんなこんなで、アルトは最後の決断に進むわけで・・・。
これまで彼の内面が全然描かれず、ある意味突拍子もない決断にも取られがちな感じもしますが、アルトの内面は彼本人の出演シーンでなく、他のキャラのこれまでの言葉や行動にそのヒントとかがあるのかも知れません。アルトはずっとランカを守りたかったようですが、今それを言われてもなんだか、ピンとはきませんよね。ランカはオレが守る!と面と向かって言ったという記憶もないですし・・・あったっけ?ないよね?でも、思ったのですが、ブレラの言葉からいくと、なんとなく、アルトはランカをずっと守りたかった、好きだったのかも?と思える気がします。かなり強引な解釈かもしれませんが。
「お前はあの娘にふさわしくない」
アルト自身はもちろん守るとか好きとか面とむかっては言ってないはずですが、このブレラのセリフを逆から考えるとブレラから見てアルトはそんな風に映っていたのかも知れないと・・・。だから、アルトの決断、ランカを守りたいって決断を聞いたあとに過去のマクロスFを見たりすると、あぁ、やっぱりそうなのかなぁなんて思えるのではないでしょうか?と、思ってみました。

で、最後のシーンはもういいでしょう。
アルトがそう決めたんだし。シェリルだってわかっていたことなんだし。シェリルにはつらい現実目の当たりですがね。シェリルの涙がせつなくて、それをサングラスで隠すところがさらにせつなくて・・・。どこまでも、強がらなくてはならない、弱さを見せまいとするシェリルがホントにせつなすぎる。
さらに、あの紙ひこうきが哀し過ぎる。
「でも、今だけ。もうすこしだけ・・・」
さえもシェリルには許されないのか・・・。今回のシェリルは今までのなかで一番描かれ方がひどい!もう、そういう運命なの?確定なの?最後の紙ひこうきくらい空高く飛ばしてあげてほんの少しの希望を持たせてくれてもいいじゃん!なんだ、あの最後の急降下は!あの紙ひこうきだってアルトの紙ひこうきの折り方じゃないし。そんなにシェリルを決定的に排除するような描き方しなくても・・・。悲しすぎますシェリル。
で、もう、マクロスFもホントにホントに最後の最後に近づいてきました。
もう、なんなんだ、このアニメは。もういやだ。このレビューも何を言っているのか分からない状態です(笑)最終回はきっとハッピーになりますよね?うそでもいいからそう言って!おそろしい残り2話。今回は誰も死ななかったんで良かった。でも、次回、最終回・・・。みんな、死ぬな!あと、まさかとは思いますが、アルトがホントにランカを殺さなければならない展開にはならないですよね?まさか、そんなバッドエンド・・・さらにシェリルまで・・・なんてのは絶対ないことを祈る・・・。
正直なところ、今のシリアス展開より、「わたしの歌をきけぇ~♪」とか、「キラッ☆」とかやってた頃がホント良かった
。でも、残り2話ちゃんと見届けましょう。どんな結末になろうとも。
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