海外でも人気なマクロスF 第19回
海外でも人気なマクロスF 第19回

ラストを迎えたマクロスFの海外反響について
海外でも人気なマクロスF 第19回
私的にはすごくよかったと思えたマクロスF第25話。
今回は第25話、全編通しての評価をしている海外の5つのブログさんを紹介していきます。

Macross Frontier Review - Sea Slugs! Anime Blogさん
マクロスFを4つの項目でレビューしています。
Story
バジュラに関しては興味をそそられる記述が紙上等で見られました。マクロスの世界にぴったりで、ミステリアスな感じをうけました。しかし、残念ながらアニメ本編ではどうかというと、けしてそうとは言えません。バジュラの神秘性は最終話までちょっとおかしな感じを受けました。
もう一つの主要な要素だった三角関係は、私はアルトがランカやシェリルよりも空に惚れているということで十分OKなのですが、全編通してこの三角関係は強調されていました。結局、ラストはバジュラの愛の歌「アイモ」によるアツいバジュラ愛で、私の望んでいたラストとはちょっと違う感じでした。
補足
(バジュラの愛の歌(交配するため)にもかかわらず、本編のメインキャラは三角関係維持でカップルにはならないのか?といった意味でしょう。)
Characters
大体にして、マクロスFのキャラはとても魅力的です。シェリルの浮き沈み、そして再びの復活を楽しみました。また、グレイスやレオンがどのように力を出していくのかも見ものでした。主要キャラ3人に関しては、シェリルのキャラがとてもよく出ていたと思います。彼女の過去に関してはちょっと不完全という感じですが、彼女の劇中での歌姫としての設定やV型感染症での彼女の名声から転落が物語に深さをもたらしました。ランカについて思い浮かぶのはこれです↓
あなたはChosen Oneでした! あなたがそれらに組みするのではなく、シスを滅ぼすと言われました!ダークサイドにとどまるのではなく、フォースにバランスをもたらしてください。
補足
おそらく、スターウォーズからの引用ですね。バジュラに取り込まれるのではなく、バジュラとの共存を目指せ!みたいな?的を得た引用に思えます。うまいこといいますね。
Tilt
音楽なしではマクロスは語れません。マクロスFにも素晴らしい音楽がありました。私はすべての歌、BGMが好きです。が、そのクォリティはまちまちです。最初の二話の映像はよかったですが、その後もとに戻ることはありませんでした。キャラの作画は矛盾がおおく、崩壊が目立ちました。戦闘シーンは良かったのですが、旧来のファンに受けるような描写が目立ちすぎ。ですが、それらが消化不良。パインケーキはそのいい例。そして、最後にはビルラーの持っていたロケット・・・中にあったミンメイは馬鹿げているとしか思えません。
Verdict
シリーズが終わって、評価を3/5か4/5にするか非常に迷いました。それはすごく面白かった漫画を台無しにするアニメを見たときと似ています。最終的な結論がなかったのとランカ emo が悪い後味を与えました。しかし、最終話でのまとめはよかったかと。エピソードの大部分は楽しめました。そんなわけで、かろうじて平均的評価を得るといったところです。
<おわり>
それほどよくもないし、悪くもないというのが平均的評価につながったのでしょうか?
三角関係の終結に期待をしていたのなら、あのラストはたしかに肩透かしをくらった感じでしょう。
あと気になったのは以前のマクロスのオマージュが多すぎという点ですかね?過去のマクロスを知っていればより楽しめるのでは?と私は思うのですが、知っている方には新しさを感じないマクロスFになってしまっているのかなぁ?マクロスFは過去のマクロスに大いに依存している作品でもあるんですね。

Macross Frontier - Rossman Anime Reviews and Ratingsさん
トップの絵がなんかいいなあぁ~と思ったので・・・
こちらは文字数が多いので、最後の段落だけ要約します。要約と言っても、I love・・・がずっと続くだけなんですが・・・(笑)
私はキャラを愛していました、私は音楽(J-POPとBGM)が好きでした、私は映像が好きでした、私は殺気立って凄まじい宇宙戦(手書きのアニメーションと本当によくできた3D CGの混合)が好きでした、私はX-9/V-9の使用が好きでした、私は再び標準サイズのZentradiを見るのが好きでした、私は新しいダイダロスAttackが好きでした、私はアイドル歌手が絶望的な戦闘の途中に銀河を救う歌を大声で歌うのを見るのが好きでした、私は最後のエピソードのスケールの大きさ、恐ろしさ、危うさが好きでした、私はMinmayの小さいカメオが好きでした、そして、私は、LOVEDはエピソード12のエンディングテーマ曲が好きでした、そして、私は最終的なオープニングテーマ(「ライオン」)とアニメーションのすごさに、I blew my load。それは、マクロスを説明する上でいい例でした。
完全にべた褒めですが、上のほうにはまた違ったこともかかれています。過去に言及する部分がかなり多くて結構難しいです。海外のファンはスゴイなぁと思う瞬間というか・・・

Macross Frontier (Review) - Shameful Otaku Secret!さん
マクロスFの全体としてのレビューです。はじめにマクロスについていろいろと説明もあって新設設計な記事ですね。(ランカ画像の下)
There’s no new Macross here
あたらしいマクロスがマクロスフロンティアにはない、過去への言及が多いと仰られています。
The problem is, Kawamori and Satelight didn’t deliver. If the goal is to sum up the “Macross experience” in an all-encompassing story, then it deserved more consistent production values, a tighter story, and better characters (Ranka…). If the goal is simply a jumbled Super Dimensional antique store full of basic nostalgia, then I guess they did well.
Let’s just say it didn’t leave the best taste in my mouth, that way I’m justified in using this picture.
最後のThe point is…の部分だけ要約してみると
問題は河森監督とサテライトが届けなかったこと。マクロスFの最終的なゴールが「Macross experience」をまとめることであるなら、綿密なストーリーやよりよいキャラの使い方など、一貫した価値が見出せる。最終的なゴールが旧来のファンの郷愁を誘う超時空骨董品店を目指していたのなら、彼らは非常にうまくやったと思います。
私の口には最高の味覚を残さなかったと言いましょう。だから、下のような画像を使ってみました。
ってことで、最後に葉っぱをまずそうに食べるバサラの画像で締めくくられております。
なかなか、鋭い視点でのレビューです。ストーリーの組み立て構成、キャラクターなどはよかったのだけれど・・・って所ですね。新しいマクロスではなく過去を存分にひきずったマクロスF。マクロスFそのものの個性があまり見られず、過去の作品を想起させるような描写、展開が目立ったということでしょう。新たなシリーズだったマクロスFの個性みたいなものがない、感じられないけれど、この作品は過去のマクロスのいい部分を結集させ、初代からのファンをニヤリとさせることを目指したのなら、大成功だったのでは?ということでしょう。
過去を知っているからこそ冷静に分析、考察でき、評価を下せるんでしょうね。とても興味深いレビューでした。
つぎは第25話の1シーンについての記事。

Macross Attack!! - Out Here in The Fieldさん
第25話のマクロスアタックについて、これも過去のシリーズのオマージュだったんですねと。
また海外から学ばせていただきました。
マクロスアタック=ダイダロスアタック
らしいです。マクロスファンの方は当然知ってましたよね?
第25話については、「マクロスゼロほど派手じゃなかった」と述べています。
「ストーリーはまぁまぁ。ですが、初代マクロスやマクロス7、マクロスゼロなど、全編にちりばめられたノスタルジックな部分があってよい、マクロスシリーズファンのために作られたもののようだ」とも述べておられます。
Daedalus Attack
過去のマクロスを全くと言っていいほど知らないので、まだまだ、勉強しなくっちゃ!と思わずにはいられないです。最終話だけでなく、各話でも私が気付かなかっただけで、過去のマクロスをオマージュしたシーンはあったはずだと思います。知っていればもっともっとマクロスFを楽しめたはずです。今から過去のマクロスを見直すと、私には過去のマクロスがマクロスFのオマージュに見えてしまうだろうというのが残念でなりません。
それにしても、やっぱり、海外にはホント詳しい方(私が詳しくないだけだと思いますが・・・)がいますね。マクロスという作品の人気も伺える記事です。
以前紹介したかもしれない・・・ブログさん。
検索とかでいろいろと探していると、以前にもこのブログは見たことがある、というブログが結構増えてきて以前も紹介したかも知れない・・・と思ってしまう今日この頃・・・

Macross F - What about my Ranka? - The Coke Machineさん
マクロスFが第25話で終わりました。放映当初はインパクトが強い作品でしたが、中盤になるとキャラの成長もなく、アニメーションのクォリティに一貫性のないものとなってしまいました。ですが、最終話はそれを許してもいいかもしれないと思えるほど、全体的にもの凄いラストになっていました。最終話には私がマクロスFを見ようと決めた最初の頃、私が期待していたマクロス、音楽、アルト姫、そしてメカが詰まっていた気がします。
Overall: (8/10)
Story: (6/10)
Art: (7/10)
Character: (8/10)
Enjoyment:(8/10)
Story:
三角関係が解決されなかったのが残念。キャラの成長も見られなかったのもペナルティになる要因(何度、ランカの「私、負けません!」という言葉をきいたことか・・・)ストーリーの進むペースの問題もありました。最終話での説明が不足しているということを言いたいのですが、最終話での戦闘の質(閃光や爆発)に買収されてしまいました。
補足
ストーリーの説明がもの足りないが、最終話での映像のクオリティに圧倒されたということでしょうね。
Art:
ストーリー後半でのすこし崩れた感じがなければ、9点をあげていたでしょう。最終話のグレイスの触手で-1というわけではないです。またって感じですが、戦闘の閃光や爆発には懐柔されました。
Character:
忘れられない数々のキャラクターがいました(それは多分、ナナセだ、というのを除いて・・・)私の中では明らかにランカが一番のお気に入りで、次に僅差でクランが続きます。ミシェルもかなりクールなキャラでした、彼が宇宙空間に吸い込まれていくまでは。そして、シェリルのイヤリングをつけているアルトが。いや、それはない。
Enjoyment:
とてもたのしめた。印象のつよい第01話と最終話という感じ。(最終話は三回みました。それでよく分かった。)すべての曲にひきつけられた。May’nがシェリルの声を担当しなかったのが何故?と思うのだけれど・・・。
平均的な評価といったところでしょうか?こういった記事の書き方は非常に見やすくてよいです。
海外の方が数字で評価するのを結構見ますが、これも日本ではあまり見かけないですよね。ストーリー、キャラなど各項目でも印象に残った部分を書いておられます。こうした書き方は見習いたいですね。
さて、評価ですが、やっぱり、ストーリーはうやむやな感じは否めません。が、それを凌ぐ映像に魅かれたようですね。最終話の戦闘シーンは確かにすごかったし、歌についてもよかったと評価されてますね。
ということで、最終話の反響をちょっとだけお伝えしました。
今回紹介したブログさんでは主に過去のマクロスへの言及がありかなしか?という部分が多かった気がします。特に気になったのは、"新しいマクロスがない"という言葉。
過去のマクロスを知らない私にとっても十分楽しめたマクロスFでしたが、過去を知っている方、熟知している方にはそう見えるのかもしれませんね。知っている方にとっても、過去のオマージュだと分かることはある意味、視聴をする上で大いにひきつけられる部分だとも思います。でも、マクロスを熟知している方にとってはこれまでのマクロスではなく、"新しいマクロス"を期待していたのかもしれませんね。全編通して、どの程度、過去のオマージュが使われていたのかは私には分かりませんが、そう考えるとマクロスFは新しいマクロスであって新しくないマクロスだったのではないですかね?

まだまだいろんな見方の方がいらっしゃるし(三角関係に関してはやっぱり・・・orzという記事が結構・・・)、私のブラウザのブックマークにはまだ結構な量の海外ブログがあるのでまた機会と時間があれば紹介します。マクロスFの記事も趣味的領域の記事になっていきそうですしね。終わりにはしませんが、結構骨の折れる記事なので、いちお保留状態にしておきます。
ではでは。。。
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